【全国最遅】秋田県民は最後の最後まで時給900円台で働き続けます!😭

秋田県民は最後の最後まで時給900円台で働きます! コラム
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今日は秋田県に関するトピックです。

みなさんはどちらの都道府県にお住まいでしょうか?
そこでの賃金には満足していますか?

「満足している!」と即答できる人は、ほぼいないんじゃないでしょうか。

そんな中で、2025年10月には最低賃金が全国一律で1,000円台に引き上げられることが決まりました。
それだけで生活が楽になることは決してありませんが、上がること自体は喜ばしいことです。

遠方に住む人
遠方に住む人

なんで今さら、最賃アップの話? 半年も前のことじゃん

秋田県民
秋田県民

そう思った方もいることでしょう。それでも、僕はこの話題をどうしても、今、取り上げたかった

確かに、秋田県の最低賃金は1,031円に引き上げられることが決まりました。

しかし……

実はこれ、引き上げを決定しただけであって、実際の引き上げ時期(発効日)は47都道府県でバラバラ。

なんと秋田県は「引き上げ時期」が最も遅いんです。

本記事では、最低賃金の改定タイミングが遅い順にランキング付けしてみました。
さらに、なぜ適用が遅くなってしまうのか、それに対する筆者の意見も述べていくことにします。

80円の大幅(?)引き上げで、秋田でも時給1000円が実現!

2025年10月、秋田県の最低賃金は、現在の951円から一気に80円引き上げられ、1,031円になることが決定しました。

2024年度の引き上げ額は54円でした。それと比べても、大幅な引き上げになったと言えるでしょう。

80円以上引き上げるのは3県だけなので、一定の評価はできます。

引き上げ額が大きい県トップ3
  1. 熊本県 82円
  2. 大分県 81円
  3. 秋田県 80円

80円のアップは、1日8時間、月20日働く方なら、月給が12,800円増える計算です。
(80円×8時間×20日=12,800円)

年間では15万円以上の差が出るため、家計へのインパクトは大きいでしょう。

ついに秋田でも時給が4桁(1,000円超え)の時代がやってきます。数年前までは考えられなかったですね。

しかし、大幅アップしたとはいっても、手放しでは喜べない「ある条件」が……

引き上げの時期が遅すぎる!全国最遅「3月31日」

今回の改定でもっとも衝撃的だったのが、賃金引き上げの実施時期です。

通常、最低賃金は10月頃に改定されますが、秋田県の適用開始日は、なんと2026年3月31日

全国のほとんどの地域が2025年秋から新賃金に切り替わる中、秋田県だけが半年近くも取り残される形になりました。

審議会が出した理由は「急激な賃上げに対応できない中小企業への配慮」です。倒産を防ぐための猶予期間という理屈ですね。

「企業の準備のために、お前らは半年間、低い時給のままで我慢しろ!」

というのです。

言い分はわかりますよ。辺境の地で雇用を維持する大変さも理解できます。

が、それにしたって1県だけ極端に遅くありませんか? 隣県と比較して、そこまで事情が違うものですか?

地域によって最低賃金の発効日がこんなに違う!

全国ではいつから最低賃金が改定されるのでしょうか? 

表にまとめてみました。引き上げ時期が遅い順です。

ワースト都道府県発効日引き上げ前の賃金引き上げ後の賃金
1秋田県2026/03/31951円1031円
2位群馬県2026/03/01985円1063円
3位福島県2026/01/01955円1033円
徳島県2026/01/01980円1046円
熊本県2026/01/01952円1034円
大分県2026/01/01954円1035円
7位山形県2025/12/23955円1032円
8位岩手県2025/12/01952円1031円
山梨県2025/12/01988円1052円
岡山県2025/12/01982円1047円

全都道府県の最低賃金額を見たい! という方は、厚労省のページをご覧ください。
🔽
地域別最低賃金の全国一覧 |厚生労働省

ルギット
ルギット

ワースト10のランキングを作ろうと思ったのですが、8位が多すぎて割愛しました……

多くの県で秋田よりも早く(2025年10月〜1月頃)に改定を済ませています。

秋田県だけ、まさかの今年度いっぱい時給900円台……。

記事公開時点(2026年3月)で、我が県のみが取り残されてしまったのです!

引き上げが半年遅くなると、5万円以上もの差がつくことに

これだけ発効日が遅いと、他県とはどれだけの差がついてしまうでしょうか。

もともとの賃金格差がひどい都心部と比較するのは酷なので、お隣の青森県・岩手県と比較してみましょう。

  • 労働時間は1日8時間、月の労働日数は20日間として計算します
  • 青森県は2025年11月21日から1,029円に引き上げ(そのため4.3か月として計算します)
  • 岩手県は2025年12月1日から1,031円に引き上げ

それでは、3月末まで951円で働く僕たちは、どれだけ離されてしまうのか見てみましょう。

青森県との差:1,029円-951円=78円
78円×8時間×20日×4.3か月=約54,000円

岩手県との差:1,031円-951円=80円
80円×8時間×20日×4か月=51,200円

住む場所がちょっとズレているだけで、5万円以上もの差がついてしまいました!

業務内容は同じでも、報酬額が違う理不尽

最低賃金の仕事というのは、特別なスキルや資格を必要としないものが多いです。地域によって仕事内容に大差ありません

コンビニやスーパーのレジ業務、ピッキング、清掃……

店舗や地域が違うからといって、その内容が大きく変わるなんてことはないはず。

コンビニなんて全国ほとんど、あの3社ばかりじゃないですか?(違ってたらすみません)

都心の店舗なら多少の差はあれど、秋田・青森・岩手の店舗では、そう変わらないはずですよね。

それなのに、4~5か月の間に5万円以上もの格差が生じています。

同一賃金同一労働ではないのです。
この場合は正規・非正規の違いではなく、秋田・非秋田の違いです。

「田舎=物価が安い」は思い込み

底辺労働者
底辺労働者

残念ながら、僕も最低賃金で雇用されている、文字通りの底辺労働者です……

いくらかお気持ち表明させてください。

そもそも地域によって賃金格差があるのは、「地方は物価が安いんだから、時給が低くてもいいでしょ?」というはた迷惑な共通認識が国中に根付いているからでしょう。

確かに、地価は安いです。家賃も安くなります。都市部に比べればそりゃ安くなりますよ。
(もちろん設備が良い家に住めば、地方だろうが都会に負けず劣らずな金額になります)

では、それ以外の物の値段(物価)はどうでしょうか。

「家賃が安い=生活が楽」なわけではないことは、誰にでもわかりますよね。

「家賃の安さ」は「車の維持費」で相殺される

 地方(秋田)で暮らすには車が1家に1台は必須。通勤に使う人が多いですから、できれば1人1台は欲しいはず。

ガソリン代、自動車保険料、冬のスタッドレスタイヤ代などを合わせれば、都会の家賃差額なんて消えてしまいませんか?

偏屈な都会人
偏屈な都会人

都会に住む我々だって通勤に電車を使ってる! お金かかってるぞ!

いや、それは会社から全額交通費として支給されてますよね?

ガソリン代は別としても、自家用車の保険料、維持管理費などは完全に自己負担です。

地方では電車・バスでの通勤も現実的ではありません。本数が少ないだけじゃなく、雪が積もれば、まともに運行しませんからね。

当たり前ですが壊れたら買い替えないといけません。数百万円必要です。

おにぎりもハンバーガーもサブスクも、都会と同じ価格

たとえば、これらの商品価格は、全国どこでも同じですよね。

  • 某ファストフード店のハンバーガー
  • コンビニのおにぎり、お弁当、パン
  • 某アパレルショップの衣服
  • 某ECサイトの手数料

生活インフラだって一緒です。

  • 電気代、水道代、ガス代
  • インターネット回線料金、スマホ回線料金
  • NHK受信料、サブスク料金

これらが、「地方だから安くなる」なんてことはないですよね。

大体はどの地域も同じです。それどころか、輸送コストがかかるとかで、地方のほうが高値になっていることもあります。

通販サイトで送料に差がついているのを見たことがありませんか? 発送場所から遠いほど高くなっているあれです。

税金や年金に「地方割引」はない

所得税や住民税、厚生年金、健康保険料……これらは収入に対して計算されるため、支払い額自体は比較的小さくなるでしょう。

稼いでいる人から多く取る仕組みですから。

それでも、地方だからといって特別に安くなる仕組みはありません。負担割合が小さくなるなんてことはあり得ないのです。

むしろ、収入が低い分、将来もらえる年金額が少なくなる、などのデメリットがあります。

雪国で必ずかかる莫大なコスト

冬の暖房費に至っては、さして気温が下がらない地域の人には、想像できないレベルの出費になります。灯油代や電気代が爆上がりです。

これは全員がそうだとは言いませんが、

  • 雪のせいで窓が割れた → 交換費が発生!
  • 雪で屋根がつぶれた → 修繕費が発生!
  • 除雪中に怪我をした → 治療費が発生!

と、いろいろと出費が発生してしまう場合もあります。

これからは「いつ上がるのか」にも注意

最低賃金は1~3年に1度くらいのペースで、少額値上げを繰り返しています。

そのたびに「全国最下位脱出を!」と躍起になる自治体。

脱出といっても、わずか1~2円の差であることが多いです。

今回は引き上げ額が大きめだったので、それ以上に差がつきましたが。といっても8円の差です。

正直、「そのために半年間も待たされるのか……」という落胆が大きかったです。

改定後の賃金が低い県トップ3
  • 高知県 1023円
  • 宮崎県 1023円
  • 沖縄県 1023円

最低額になるとはいえ、この3県はちゃんと2025年中に最低賃金を上げています。

すでに秋田県民とはかなりの差がついているはず……

これからは、単に「高い・安い」で評価するのでは不十分。

最低賃金が「いくら上がるのか」だけでなく、「いつ上がるのか」まで含めて見ないといけないですね。

秋田県がまた最下位に戻るのは確実

大幅な引き上げで、2026年3月31日から最下位を回避することになる我が県ですが、数年後にはまた、最下位に戻っていることでしょう。

最低賃金はいつも(今回の秋田県のような特殊なケースを除くと)、全国一斉に引き上げられます。

そして、都会との賃金格差はいつまでも開いたまま

秋田に限った話ではありません。地方=低賃金の構図は今後も変わることはないでしょう。

これでは労働人口の県外流出、若者の上京志向に拍車がかかるのも無理はありませんね。

あくまでいち個人の(弱者の)主張であることをお忘れなく

「企業を守るための半年間の猶予」は、僕たち底辺労働者に「半年間の(相対的な)生活の切り詰め」を強要することでもあります。

もう一度、考えてみてください。

  • 地方と都会でそんなに物価が違いますか?
  • コンビニのおにぎりやデザートは地方だと安いんですか?
  • 納付する税金、社会保険、年金額は地方だと割引があるんですか?

この不公平感にモヤモヤしている県民は多いのではないでしょうか。

……長々と不満を述べてしまいましたが、ここまで書いてきたことは、あくまで僕個人の意見です。1人の弱者の主張です。

「で、その弱者ってどんなヤツよ?」と興味を抱いてくださった方は、自己紹介記事も読んでみてください⬇️

雇用者側や行政の立場からの反論なら、いくらでも出てくることでしょう。どうぞ、そちらのフィールドで存分に語ってください。

雪国での生活コストなど、もっと掘り下げないといけない内容がてんこ盛りになってしまいましたし。本記事だけではとても扱いきれません。

底辺労働者
底辺労働者

とにかく僕が言いたかったのは「秋田だけやたらと最低賃金の引き上げが遅すぎる!」ということ。この1点だけ伝われば十分です

賃金の話に限らず、秋田(地方)を取り巻く諸問題については、またそのうち取り上げたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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